結婚式やお祝い事で欠かせないご祝儀袋。
でも、いざ記名しようとしたら短冊やシールが見当たらない…そんな経験はありませんか?

今回は、ご祝儀袋に付属の短冊やシールがない場合の対処法と、美しく仕上げるためのコツをご紹介します。
短冊やシールがない時の基礎知識
ご祝儀袋(金封・のし袋)には通常、表書きのための短冊や接着用のシールが付属しています。
しかし、古いご祝儀袋を使う場合や、シンプルなデザインの金封を選んだ場合など、これらが付属していないことがあります。
特に和紙で作られた高級な御見舞袋には、あえて短冊を付属せず、直接表書きすることを想定して作られているものも多いのです。
短冊を接着する方法と道具選び
接着剤には液体タイプやスティックタイプがありますが、和紙は繊細な素材のため、水分を含む接着剤を使用すると染みができたり、紙が波打ってしまったりする可能性があります。
両面テープであれば、このような心配がなく、しっかりと短冊を固定することができます。
短冊の正しい貼り付け位置とテクニック
短冊を貼る位置は、実は見た目以上に重要なポイントとなります。
上部だけでなく、短冊の中央部分にも少量の接着剤や両面テープを使用することで、よりしっかりと固定することができます。
ご祝儀袋の短冊やシールがない時の応急処置
地域による習慣の違いと対応方法
日本の贈答文化は地域によって微妙に異なり、ご祝儀袋の作法も例外ではありません。

関西地方では短冊を2枚重ねて使用する習慣があり、これは「二重の祝福」という意味が込められています。
一方、関東地方では1枚使用が一般的で、むしろ2枚重ねることを避ける傾向にあります。
DIYで作る手作り短冊の方法
市販の短冊が手元にない場合は、和紙や上質な白い紙で代用することができます。
キレイに切り取った紙に、「御祝」「寿」などの表書きを添えれば、立派な短冊の完成です。
おしゃれなアレンジ術と注意点
短冊やシールがないことは、むしろクリエイティブな発想のきっかけになります。
和紙を活用して独自のデザインを施したり、水引飾りを工夫したりすることで、
世界に一つだけのご祝儀袋を作ることができます。
ただし、派手すぎる装飾は控えめにし、上品さを保つことが大切です。
高額のご祝儀袋における作法
ご祝儀の金額が3万円を超える場合や、改まったお祝いのときは短冊を使用せずに直接表書きするのが正式なマナーとされています。
この場合、毛筆で丁寧に記入することで、より格式高い印象を与えることができます。

3万円の場合は短冊を使用しましょう。
短冊紛失防止のための工夫
せっかく作った短冊が剥がれてしまうと、贈り主が特定できなくなってしまう可能性があります。
そのため、接着する際は以下のポイントに気をつけましょう。
1, 上部の固定
- 短冊の上部に接着剤や両面テープを使用
- 水引の下にしっかりと差し込む
- 位置を確認してから強く押さえる
これらの作業は丁寧に行うことで、短冊の紛失を防ぐことができます。
ご祝儀袋のマナーと応用テクニック
短冊がない場合の代替案
和紙でできた短冊が手元にない場合、一般的な厚紙やカード用紙で代用することも可能です。
ただし、光沢のある紙は避け、上質な無地の紙を選ぶようにしましょう。
和紙に近い質感の紙であれば、見た目の違和感も少なくなります。
気をつけたい接着剤の選び方
接着剤を選ぶ際は、以下の点に注意が必要です。
両面テープを選ぶ際は、薄手で粘着力の強いものを選びましょう。
厚手の両面テープは水引との相性が悪く、見た目が損なわれる可能性があります。
表書きの種類と使い分け
のし紙や熨斗の表書きは、場面によって使い分けることが大切です。
結婚式の場合は「寿」「御結婚御祝」が一般的です。
出産祝いの場合は「御出産御祝」、長寿のお祝いには「御長寿御祝」を使用します。
連名での記入方法
複数人で贈る場合、短冊のスペースが足りないことがあります。
その場合は、別の短冊を用意するか、直接ご祝儀袋に記入することをおすすめします。
伝統的な作法とモダンなアレンジ
最近では、伝統的な金封に現代的なアレンジを加えることも増えています。
シンプルな御見舞袋に、手作りの装飾を施すなど、個性的な演出も可能です。
ただし、派手すぎる装飾は避け、上品さを保つことを忘れないようにしましょう。
まとめ:美しい仕上がりのために
ご祝儀袋に短冊やシールがない場合でも、適切な道具と知識があれば、美しく仕上げることができます。
重要なのは、贈る相手への思いやりの心を忘れないことです。
丁寧な仕上がりは、その気持ちを形にする一つの方法といえるでしょう。
最後に、ご祝儀袋の準備は余裕を持って行うことをおすすめします。
当日になって慌てることのないよう、必要な材料は事前に用意しておきましょう。
それが、心のこもった贈り物につながるのです。