アクリル絵の具で作る黄土色！3つの簡単配合レシピと失敗しない混色テクニック

アクリル絵の具で絵を描いていると、「あ、ここに黄土色が必要かも…」と思うことってありますよね。

でも、わざわざ黄土色の絵の具を買わなくても大丈夫！

実は手持ちのアクリル絵の具を使って、簡単に黄土色を作ることができるんです。

 

今回は、アクリルカラーで黄土色（イエローオーカー）を作る方法を、

初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

黄土色ってどんな色？まずは特徴を理解しよう

黄土色（オーカー）は、その名前の通り大地や土の色を表現できる、

アースカラーの代表的な色です。

自然界に多く存在する色なので、風景画や静物画でよく使われます。

 

黄土色の特徴は、黄色と茶色の中間的な色味で、明るすぎず暗すぎない、落ち着いた温かみのある色調です。

基本の配合レシピ：黄色と茶色で作る定番の黄土色

まずは、最もシンプルな黄土色の作り方からご紹介します。

この方法なら、初めての方でも失敗なく美しい黄土色を作ることができますよ。

準備するもの

• アクリル絵の具（カドミウムイエローなどの黄色）
• アクリル絵の具（バーントアンバーやローアンバーなどの茶色）
• パレットまたは混色用の平らな面
• 筆
• 試し塗り用の紙

基本の黄土色の作り方

まずはパレットに黄色（カドミウムイエローやレモンイエロー）を適量出します。

次に、茶色の絵の具を少量ずつ加えていきます。

混ぜ合わせながら、時々試し塗りをして色味を確認しましょう。

理想の黄土色になるまで、少しずつ調整していきます。

明るさの調整方法

作った黄土色の明るさは、配合する絵の具の量で簡単に調整することができます。

明るい黄土色が欲しい場合は、黄色の割合を多めにします。

逆に、深みのある落ち着いた黄土色を作りたい時は、茶色の割合を少し増やしていきます。

ただし、茶色を入れすぎると暗くなりすぎてしまうので、少しずつ慎重に加えることがポイントです。

深みのある黄土色を作る応用レシピ

基本の配合に慣れてきたら、より本格的な黄土色作りにチャレンジしてみましょう。

3色配合の材料

• アクリル絵の具（カドミウムイエロー）
• アクリル絵の具（カドミウムレッドまたはクリムソンレッド）
• アクリル絵の具（アイボリーブラックまたはランプブラック）
• パレット
• 筆
• 試し塗り用の紙

深みのある黄土色の作り方

このレシピでは、まず黄色をベースに使います。

そこに赤を極少量加えて、わずかにオレンジがかった色を作ります。

最後に、黒を筆先に少しだけ取って加えます。黒を加えることで、自然な深みと落ち着きが生まれます。

アーティストの技！補色を使った自然な黄土色の作り方

絵画制作のプロが活用する、もう一つの方法をご紹介します。

これは、黄色とその補色である紫を使って黄土色を作る技法です。

一見意外な組み合わせに思えるかもしれませんが、実はとても自然な黄土色を作ることができるんです。

補色で作る黄土色の特徴

補色同士を混ぜると、お互いの色が打ち消し合って落ち着いた色味になります。

この性質を利用することで、ナチュラルで柔らかな印象の黄土色を作ることができます。

特に風景画で使う土や岩肌の表現に適していて、アンティーク調の作品にもぴったりです。

補色配合の手順

まずは黄色（カドミウムイエローやレモンイエロー）をパレットに出します。

次に、ディオキサジンパープルなどの紫系の絵の具を、本当に少量だけ加えていきます。

紫は強い色なので、最初は筆先にほんの少しつける程度から始めるのがコツです。

徐々に混ぜながら、時々試し塗りをして色味を確認していきましょう。

失敗しない！混色テクニックの基本とコツ

せっかく黄土色を作っても、「思ったより暗くなってしまった」「くすみすぎて使えない…」という経験はありませんか？

そんな失敗を防ぐため、アクリル絵の具での混色の基本テクニックをお伝えします。

重要なポイント：少量ずつ混ぜる

アクリル絵の具での混色で最も大切なのは、調整する色は本当に少量ずつ加えるということです。

特に茶色や紫、黒などの濃い色は、一度に多く入れすぎると取り返しがつきません。

試し塗りの重要性

アクリル絵の具は、パレット上での見た目と実際に塗った時の色味が異なることがあります。

また、乾燥すると少し色が濃くなる特徴もあるため、必ず試し塗りをして確認することをおすすめします。

紙に塗って乾かした後の色味を見ることで、より正確な色合いを把握することができます。

色調整のテクニック

作った黄土色が理想と少し違った場合は、以下のように調整していきましょう。

状況	調整方法
暗すぎる場合	黄色を少量ずつ足して明るさを調整
赤みが強い場合	黄色か茶色を少量加えてトーンダウン
くすみが足りない場合	紫か黒を極少量加えて落ち着きを出す
茶色すぎる場合	黄色を追加して明るさを取り戻す

再現性を高めるためのコツ

理想の黄土色ができたら、使用した色の配合比率をメモしておくと便利です。

これにより、次回同じ色を作る時にスムーズに再現することができます。

まとめ：あなたにぴったりの黄土色を見つけよう

アクリル絵の具で黄土色を作る方法は、基本の2色配合から、深みのある3色配合、

さらには補色を使った方法まで、様々なバリエーションがあります。

 

それぞれの方法で少しずつ異なる風合いの黄土色が作れるので、

描きたいモチーフや作品の雰囲気に合わせて使い分けてみてください。

最初は基本の配合からスタートして、慣れてきたら応用的な方法にチャレンジするのがおすすめです。

 

混色のコツを押さえて、ぜひあなたの作品にぴったりの黄土色を見つけてくださいね。

絵具の調合は楽しい実験のような作業です。失敗を恐れずに、いろいろな配合を試してみてください。

きっと、あなただけの素敵な黄土色が見つかるはずですよ。