生卵を割ったときに、内側に黒い点や斑点を見つけてヒヤッとした経験はありませんか?
実は、卵の内側に見られる黒い点には様々な種類があり、
中には安全に食べられるものもあれば、注意が必要なものもあります。

今回は、卵の内側に発見される黒い点の正体や見分け方について、詳しく解説していきます。
卵の内側の黒い点、その正体とは?
卵を割ったときに見つかる黒い点や斑点には、主に以下のような種類があります。
1, 血斑(血卵)
卵が形成される過程で血管が破れて混入したもので、赤みがかった黒色の斑点として見られます。
2, ミートスポット
卵管の内壁や色素が混入したもので、茶色や黒色の小さな斑点として現れます。特に茶卵に多く見られます。
3, カビ
保存状態が悪い場合などに発生する黒カビで、健康被害の原因となる可能性があります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
安全な黒い点と危険な黒い点の見分け方
血斑(血卵)について
血斑は卵黄や卵白の中に見られる赤みがかった黒色の斑点です。
これは卵が作られる過程で、鶏の体内の小さな血管が破れて混入したものです。
見た目は不安になるかもしれませせんが、血斑自体は無害で、
気になるようであれば取り除いて調理すれば安全に食べることができます。
ミートスポットの特徴
ミートスポットは卵管の内壁や色素が混入してできる茶色や黒色の小さな点です。
全体の約30%の卵に見られる一般的な現象で、特に茶色い卵殻の卵に多く発生します。
大きさは数ミリ程度で、これも人体に害はありません。気になる場合は取り除いて調理してください。
カビが生えている場合の見分け方
卵の内側に見られる黒い点がカビである場合、これは重大な健康被害を引き起こす可能性があります。
以下のポイントを確認して、慎重に判断しましょう。
卵の中のカビの見分け方
カビの特徴的なサインとして、卵殻の内側に固着した黒い斑点が挙げられます。
この斑点は爪楊枝などで触っても動きません。
また、卵全体に異臭がしたり、卵白が濁っていたりする場合も要注意です。
保存環境も重要なポイントです。高温多湿の場所で保管された卵は、カビが発生しやすくなります。

購入後は必ず冷蔵庫の奥で保管し、温度変化を最小限に抑えることが大切です。
卵の品質をチェックするポイント
新鮮な卵を安全に食べるために、以下のような点に注意して品質をチェックしましょう。
1, 外観チェック
- 殻にヒビや割れがないか
- 殻の表面が異常に汚れていないか
- 殻の内側に黒い点が固着していないか
2, 割ってからのチェック
- 異臭はないか
- 卵白は透明で濁りがないか
- 卵黄の形は整っているか
- 不自然な黒い液体は出ていないか
正しい保存方法と消費の目安
卵を安全に保存するためには、以下の点に気をつけましょう。
新鮮な卵は、冷蔵庫の中でも奥側に置くことをおすすめします。
ドアポケットは温度変化が大きいため避けましょう。
消費期限の目安は、冷蔵保存で産卵日から2週間から3週間程度です。
ただし、夏場などは期間が短くなることがあります。できるだけ1週間以内の消費を心がけましょう。
こんな時は要注意!食べてはいけないサイン
以下のような状態が見られる場合は、カビや腐敗の可能性が高いため、食べるのは避けましょう:
1, 見た目での判断
- 卵殻の内側に動かない黒い斑点がある
- 卵白全体が濁っている
- 不自然な黒ずみが広がっている
- 黒い液体が出ている
2, におい・触感での判断
- 硫黄臭や腐敗臭がする
- 卵白が異常に粘り気がある
- 割った時に異臭がする
これらの症状が一つでも見られる場合は、安全のために廃棄することをおすすめします。
まとめ:卵の安全な取り扱いのために
卵の内側に見られる黒い点は、血斑やミートスポットなど、無害なものも多くあります。
ただし、カビの可能性もあるため、しっかりと見極めることが大切です。
新鮮な卵を購入したら、適切な温度管理のもと保存し、なるべく早めに使い切るようにしましょう。
また、調理の際は卵の状態をよく確認し、少しでも異常を感じたら使用を控えることで、安全に卵料理を楽しむことができます。
不安な場合は、専門家に相談したり、製造元に問い合わせたりすることをおすすめします。
正しい知識を持って、おいしく安全に卵を食べましょう。
参考情報:日持ちを延ばすコツ
卵は室温に比べて冷蔵保存すると、2倍以上日持ちが延びると言われています。
ただし、急激な温度変化は禁物です。買い物から帰ったらすぐに冷蔵庫に入れ、
一度冷やした卵は常温に戻さないようにしましょう。
以上が、卵の内側の黒い点に関する総合的な解説です。この情報を参考に、安全で楽しい食生活を送ってください。